大阪府堺市北区中百舌鳥町にある完全個室メンズオンリーサロン【EFILL】オーナーの
なかもずで一番丁寧なスタイリストの松田裕紀です。
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専門学生とかの無資格者にバイトでシャンプーなどのアシスタント業務させてる店はあるけど、免許持ってない人がお客様に触れる内容の仕事をするのはグレーでも無く普通に法律違反だから美容師とは言えませんね。 #peing #質問箱 https://t.co/mZ4DFmg1ir pic.twitter.com/IbrebuKFfn
— 松田裕紀 【なかもずで一番丁寧なスタイリスト】 (@yukimatsuEFILL) 2018年2月6日
今回の質問は免許についてです
免許取得してないアシスタントって美容師っていえますか?
免許に関しては、我々理美容師からしたら専門学校で嫌っちゅうほど勉強させられるので全員それなりの法律に関する知識はあります
いやむしろそれくらいの知識持ってないとダメですけどねwww
なのでこのご質問に対する答えは
「免許を持ってないと絶対に理美容師とは言えません」
となります
しかし今回色々調べて見て、お客様や理美容師を目指す中高生さんなど、理美容業に従事していない人には免許に関することは意外と知られていないと言うことを感じました
知らなくて当然ですけどね!
そして理美容師免許に対する誤解もそれなりにあるなぁと
なのでそのあたりについて少しお話ししようと思います
お客様は「ふーんそうなんだ!」と明日使える豆知識程度に
今後理美容師を目指す、又は既にサロンで働いてます!と言う方はちょっと真面目に読んだほうがいいかもしれません
免許が無いとお客様に触れてはいけない
冒頭で「理美容師免許を取得していない人は理美容師とは言えない」とバッサリ書いたのですが
その理由として、理容師法・美容師法(厚生労働省のHP参照)にはそれぞれ
美容師は「美容を業とする者」をいい、美容師法に基づき厚生労働大臣の免許を得なければならない。
美容師の免許を持たないものは美容を業として行うことはできない。
理容師は「理容を業とする者」をいい、理容師法に基づき厚生労働大臣の免許を得なければならない。理容師の免許を持たないものは理容を業として行うことはできない。
と定義づけされています
又、
業とは反復継続の意思をもって行うことで、有料・無料は問わない。
とも書かれていて、簡単に言うと
「理容師・美容師として仕事するには例えタダであっても免許がないとあかんで!」
と言うことですね
つまり、理美容師免許を取得している人以外は無免許ということになり、シャンプーやカット、顔そりやカラー塗布など、お客様に触れる技術は理美容業になるので、免許が無いとやっちゃいけないんです
それが良いのか悪いのかは…また別の話ですねw
色々な考えがあることでしょう
しかし何故か、業界的にはアシスタント業務程度なら資格が無くてもグレーゾーンでしょ的な雰囲気があります
実際僕が知る限りでも、理美容専門学校に通う生徒や高校生のアルバイトにシャンプーや顔そりなどの仕事をさせているお店があったり
酷い場合は無資格でもスタイリストでカットをしているお店もあるらしいです
もっと厳密に言うと、美容師免許しか持ってない人に理容室で顔そりの業務をさせたりもあります
まぁ、どこのお店とまでは言いませんけどね?w
僕が知ってるのは氷山どころか消しゴムの一角で、恐らく数え出したらきりが無いくらい無資格を働かせているお店は山ほどあるのが現状です
正直言うと、バレなきゃ何も起こりませんし
実際免許は無くても技術はあるかもしれません
でも落ち着いて考えましょう
いやシンプルに法律違反ですよ???
グレーどころか真っ黒です
でも何故かグレーと言い張る業界人はたくさんいるんですよねぇ〜
不思議ですね
ちなみにバレた場合、お店は閉鎖命令で営業停止、そしてお店と無免許の本人両方に罰金刑です
お〜怖い怖い
と、理美容師法や免許の概要はこんな感じになっているのですが
「技術があるなら無資格でも良いじゃん!硬いこと言わない言わない!」
と思われる方ももちろんいらっしゃると思います
ただ、そう簡単にはいかないんですよね〜
と言うのも、理美容師免許は技術を保証するものでは無いからです
理・美容師法は公衆衛生法
さっき述べたとおり、免許を持っているからといって技術力があるわけではありません
免許を持っていると言うことは単に「仕事をしても良いと言うお上の許しを得た」と言うことなんですね
なので無免許でもカリスマ美容師と呼ばれる人もいれば
免許を持っていても技術力が無い人もいます
免許の有無と技術に関係はありません
車なんかもそうで、免許を持ってても運転下手くそな人もいますもんね!
じゃあ理美容師は何のために免許制にしているの?となるのですが
大きな理由としては「理美容師は衛生管理をしっかりしないといけない職業」だからなんです
我々理美容師は、日々たくさんのお客様に直接触れます
人に直接触れるということは、同時に様々な病気を媒介する危険性があります
今は殆ど耳にしませんが、昔毛ジラミが大流行したり、エイズが流行った時なんかは感染源として真っ先に理容室が疑われたりなんてこともありました
身近なレベルに落とし込むと、風邪やインフルエンザなどもそうですね
そういった人から人に伝染する危険性がある病気に感染しやすく、媒介しやすい環境にある我々理美容師は、地域社会の公衆衛生を守るためにそれに関する知識や消毒法などを学び、衛生観念を高める義務があります
そのために免許制にして学校に通いちゃんと勉強しましょうね〜っということなんです
飲食業界やお医者さんなんかも同じですね
もしそれらの職業が免許制で無く、誰でもできる状態だったなら、様々な病気が全国に蔓延り、日本の衛生神話は崩壊していることでしょう
なのでカリスマで技術がどれだけあろうが、1個の例外を許すとえらい事になるので、きちんとした法整備の下、業務が行われているんですね
ちゃんと免許は持とう!
ここまで読んでいただけたら、免許の存在意義、そして公衆衛生の重要性がお分かりいただけただろうと思います
理美容師を目指す方たちは国家試験に出るので覚えておいたほうがいいですよ!
そして最後に現役理美容師さんへ
落としたタオルやコームなどをそのままお客様に使っていませんか?
インフルエンザなのに無理をしてサロンに立っていませんか?
あなたのサロンに、無資格でお客様に触れている人はいませんか?
プロとして、モラルと法律を守って仕事をしましょう
おわり
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