大阪府堺市北区中百舌鳥町にある完全個室メンズオンリーサロン【EFILL】オーナーの
なかもずで一番丁寧なスタイリストの松田裕紀です。
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よく「理美容師は手に職があるから良いねぇ!」と言われます
と言うのも、職人稼業は技術さえあればどこでも仕事ができるので最悪食いっぱぐれることがないといったイメージが昔からあるためだと感じます
確かにある程度の技術があれば、今いる会社やお店が潰れてしまったり、クビになったりなどして明日から働き口がない場合でも、次の働き口を探しつつ派遣で食いつないだり、独立したりしてなんとかご飯を食べられるくらいはできる可能性は高い職業だとは思います
理美容で言えば1000円カットなどの大衆店もありますし、選ばなければ就職先なんていくらでもあるのも事実かと
しかし、「食いっぱぐれることが無い」と言うのはまたちょっと違うかなぁと思います
技術があるからと言って、今日の帰り道にでも事故にあって片腕でも無くなれば、もう2度と仕事できませんし
いつ病気になって動けなくなるかもわかりません
もしそうなって「じゃあ技術以外に自分にできることがあるのか?」と考えた時に、技術しか無い場合はもう詰みです
全てのスキルを失うわけですね
と言うわけで、技術職たるもの技術ありきなのは当たり前ですが、技術一辺倒になりすぎるといつか痛い目を見るときが来る可能性は拭えません
なのでそこに対するアプローチを常日頃から考えないといけないなぁと思う今日この頃ですが
これって結構どの技術職の人も陥りがちな怠慢だと思いません?
その辺を詳しく紐解くと
技術は基本的に一朝一夕には習得できません
努力次第でベースを叩き込む期間は縮めることはできるかもですが、その後の経験や試行錯誤によって技術に磨きをかけるにはそれ相応の時間がかかります
今日始めようと思って始めてもプロにはなれないし、長年の修練を続けた人には到底勝てません
なので現段階でのその道のプロと同レベルやそれ以上になろうとするには、時間を努力とお金を惜しむことなく、しかも長期間注ぎ続けないといけないのですが
100人やって100人同じように続けられるとは限りません
技術職の離職率を考えれば分かるように、継続することがまず大抵の人には困難です
つまり技術職そのものが参入障壁が高いわけですね
(何の技術かにもよるとは思いますが、その辺は言い出したらキリがないので省きます。飽くまで一般的なイメージとしてです。)
なので、そんな続けることすら困難な仕事を続けることができた人には、頑張って続けた分それなりの技術が身につくので、それはもう嬉しいわけです
参入しにくい業界に入れた上に、自分にしかない技術をつけることができたわけですからね
もうウッハウハです
その技術でお客様に喜んで頂くことで自分も嬉しいし給料ももらえるしで、ビジネス(仕事)としてはこの上なく良いものだと感じる人は多いと思います
苦労してよかった、やっと報われたと
誰もが思うはずです
そしてより良い技術とサービスをご提供できるようにより努力しよう!と最初のうちはなるわけです
で、ここからが重要なポイントなのですが
ある程度の技術を習得した後、大きく分けて2パターンに道が別れます
一つが技術とサービスの向上、そして次のステージや高みを目指し発展させるタイプ
そしてもう一つが技術があることに胡座をかいて現状維持をするタイプです
勘の良い方は既にお判りかと思いますが
タイトルにもあるような「技術職が陥りやすい怠慢」は2つ目のタイプを指しています
ではそれがどう言うことなのかというと
技術を習得してある程度期間が経ち、それなりに支持されるようになるにつれて、売上も上がり支持者(お客様)も増えていきますが(よほど技術が酷いか、人間性が終わっている場合は無理ですが)
2つ目のタイプの人はその時点で現状に満足してしまうんですね
今の技術でお客様は喜んでくれる
売上も順調に上がっている
このままいけば自然と上に行ける
といった思考に陥ります
日々に波があったとしても
良かった時はそれでOK、悪かった時は合わなかっただけ
と言った自分に都合の良い解釈をしがちになります
なのでいつしか技術やサービスの改善や次のステージを想像することを忘れ、現状維持に徹するようになります
で、そのまま死ぬまで現状維持をして、少しずつでも右肩上がりになれば良いのですが
世の中はそんなに甘くありません
なんとなくの現状維持は衰退と同義です
今はいいかもしれませんが、長い目でみると必ず先細りになってしまいます
で、そうなった時に自分には技術しかないので、先に進むのも後に引くことも、別の道に進むこともできずに苦しむことになる可能性が高くなってしまうのじゃないのかなぁと
なのでそういった思考に陥っている、発展を目指さないということは怠慢であると
そう思います
もし上手いこと現状維持ができたとしても、技術職は身体が資本です
しかし身体はいつまでも元気ではありません
老いというものは避けて通れません
なのでもし仮に上手いこと現状が維持できたとしても、それを5、60歳を超えるまで続けられるでしょうか?
…
僕は理容師ですが、理美容業界だけではなく他の技術職の人達もそんな状況に陥っている人を割と身近で見たことがあります
技術を習得するのは困難なことですし、習得できた技術を誇るのは技術者として当たり前だと思います
誇りがなければ自信を持ってお客様に提供できませんからね
しかしそこだけに執着しすぎるのも良くないなぁと
他にも磨くべき事や物があるか、そしてそれをどう発展して行くべきか
常に考えていないといけないなぁと
自戒を込めてこうしてブログにした所存でございます(笑)
おわり
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